本格的な猛暑が到来!「クーラー病」を徹底的に防ぐ6つの方法

エアコンが集中管理になっているオフィスでは特に注意が必要

 体温は自律神経の働きにより一定に保たれている。暑さを感じると、副交感神経が働いて体内の熱を外に逃がそうと血管を拡張して発汗するのに対し、寒さを感じると交感神経が働き、体内から熱が逃げないよう血管は収縮する。クーラーの冷風にさらされた環境で過ごしていると、交感神経優位の状態が続いて自律神経が乱れ、全身の不調を引き起こす。

「体が冷えて交感神経が優位になると、下痢や腹痛のほか、血管の収縮によって血行が悪くなり、頭痛や腰痛、肩こりの症状を引き起こします。日頃からストレスを感じやすい人、睡眠不足の人は自律神経が乱れやすいので注意してください」

 とりわけ高齢者は、加齢に伴い体温調節機能が低下している。気づかないうちに低体温になりやすいので気をつけたい。

 クーラー病を改善・予防するには、とにかく「冷やさない」が基本になる。冷えの症状があれば、①夏場でも厚手の靴下やレッグウオーマー、腹巻きの着用やひざ掛けで体を温める必要がある。

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