本格的な猛暑が到来!「クーラー病」を徹底的に防ぐ6つの方法

エアコンが集中管理になっているオフィスでは特に注意が必要

 また、⑤日頃の晩酌が自律神経を乱す要因になっている可能性もある。日本酒1合といった少量飲酒であれば、アルコールは2時間程度で代謝されるが、日本酒3合以上の深酒は代謝に時間がかかる。体内にアルコールが残る時間が長くなると、自律神経は乱れやすくなるという。

「アルコールは肝臓で代謝されるとアセトアルデヒドと呼ばれる物質に変化し、これには交感神経を活性化させる働きがあります。代謝している間は交感神経が働き続けるので、晩酌で深酒をすると、本来、副交感神経優位になる睡眠中も交感神経優位の状態が続く。その結果、眠りが浅く睡眠不足になり、寝起きから自律神経が乱れた状態になるのです」

 日頃からお酒を飲む習慣がある人は、クーラー病の症状が現れている間は酒量に注意を払い、たしなむ程度にとどめることが大切だ。

 自律神経の乱れを改善するには⑥入浴を利用すると効果的だという。40度以下のお湯は副交感神経を刺激するといわれ、血管を拡張させて血流が良くなり、冷えや肩こりの症状を和らげる効果が高い。入浴時間はお湯が冷めない10分程度がベストとされているので、温度と時間を守った上で、自律神経の調節に努めたい。

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