毎年のように記録的な猛暑に見舞われる中、いまやクーラーは「命を守る生活家電」といっても過言ではない。ただ、体を冷やしすぎて「クーラー病」に悩む人も増えている。特にオフィスで働く人は注意したい。「めじろ内科クリニック」院長の久野伸夫氏に聞いた。
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「クーラー病」とは、長時間クーラーの冷風に当たって体が冷え、全身にあらゆる不調が現れる状態をいう。医学的な病名ではないが、夏になると悩まされる人は多い。自宅よりもオフィスや商業施設など、エアコンの設定温度が低い場所での滞在で起こりやすい。
「面積が広いオフィスの場合、エアコンの設定温度や風向きが集中管理になっているケースが多く、個人で操作ができません。体の冷えは足から始まりますが、長時間寒さを我慢しているとやがて冷えは全身に広がり、自律神経が乱れていくのです」