役に立つオモシロ医学論文

真夏の暑い日には差別的なツイートが増える…40億件の投稿を分析

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、ヘイトスピーチに関連したツイート数は、気温が15~18度で最も少ない一方、27度を超えたり6度を下回ると急激に増加していました。具体的には、15~18度を基準とすると、マイナス6~マイナス3度の低温環境では12.5%、42~45度の高温環境では22%、統計学的にも意味のある水準でツイート数の増加が認められました。

 論文著者らは、「気候変動の緩和と気温の極端な変化に対する適応も重要であるが、ヘイトスピーチによって影響を受けた人々に対する社会的支援も重要である」と考察しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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