役に立つオモシロ医学論文

週末や祝日は太りやすい? 年末年始はより急激に体重が増加

OFFには気が緩むから?

 解析の結果、年間の体重増加量は中央値で0.26%(218グラム)でした。体重は1週間で0.3%(252グラム)変動し、月曜日と火曜日で最大となりました。月曜日を基準とした体重変化は、水曜日以降に減少し、金曜日ではマイナス0.18%でしたが、週末から月曜日にかけて再び増加しました。

 また、体重は夏に最大となり、秋で最小となりました。夏を基準とした体重変化は、秋でマイナス0.47%、冬でマイナス0.23%、春でマイナス0.27%でした。さらに、クリスマスや年末年始では、前週比較でプラス0.65%と、急激な体重増加を認めました。

 論文著者らは「南半球の国で行われた研究であり、北半球では季節や気候の変化、祝日などが異なるため、この結果を広く一般化できるわけではない」としつつも、「体重増加の予防には、太りやすい時期を考慮に入れることが正当化される」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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