痛風かと思ったら…足の親指の強い痛みは「強剛母趾」かもしれない

写真はイメージ

「足のアーチが低くなると足底部分は前後に広がろうとしますが、実際には広がらずMTP関節内(特に親指)に過度の負荷がかかります。関節構造が緩いと中足骨が内側に押し出されて外反母趾になるのに対し、関節構造が硬いと内側に押し出せずそのままの位置で骨同士が当たり続けます。その結果、関節軟骨がすり減ってMTP関節の隙間が狭くなり、むき出しになった骨同士が当たって炎症を起こしたり、骨棘ができて痛みが生じるのです」

 強い痛みから、踏み返し動作ができず歩けない、出っ張った骨棘が靴に当たって痛いなど、強剛母趾は日常生活に支障をきたしADL(日常生活動作)を大きく低下させる。また、無意識に痛みをかばうような歩き方になり、踏み返し動作が必要ないよう足を内股にして歩くといった独自の歩行法になっていく。すると、親指の付け根だけでなく他の部位にも連鎖的な負担がかかって痛みが生じ、別の足トラブルを引き起こすリスクも高くなる。

2 / 5 ページ

関連記事