大腸がんでは、免疫便潜血検査2日法で、陽性なら精密検査を勧めます。がんがあっても、潜血反応が陽性に出ない場合もあります。便潜血が陰性でも、便秘、細い便、下痢などの症状があった場合は、病院を受診し、内視鏡検査を受けた方がよいことがあります。
コロナ禍で、がん検診を受ける方が減っているのではないかと心配されましたが、受診者数はコロナ禍前と比べほぼ横ばいのようです。しかし、もともと日本人の検診受診率は50%前後で、約80%の米国、約70%の韓国に比べてとても低いのです。その理由として「時間がない」「自分は健康に自信がある」等々あるようですが、日本人は依然として“正しい知識”が得られていないのではないかと思います。がんは早く見つけることが大切です。
生涯、日本人の2人に1人はがんと診断され、がんで死亡する確率は男性で4人に1人、女性で6人に1人です。
がんと向き合い生きていく