いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(上)新検査キットが日本に初登場

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■3種類の経口薬がある

 爪白癬を放置するとどうなるか……。塗り薬をきっちり塗っていれば足白癬は治るが、爪白癬はそのまま。白癬菌が爪足に存在する限り、何度でも足白癬の再発を繰り返す。家族へもうつしてしまう。

「そのうち、自分へもうつしてしまう。体が白癬菌に感染した状態を体部白癬というのですが、こういったケースは決して珍しくありません。自分の足から白癬菌を布団の上にばらまいて、その上に毎日寝ていれば、体の皮膚にうつるでしょうし、入浴後タオルで体を拭く際、先に足を拭いてから体に……ということもあるでしょう。そうやって足から体や顔に広がります」

 爪白癬で爪が分厚くなり切れなくなって、歩行に困難が生じる人も多い。高齢者では筋力低下からフレイル・サルコペニアを起こし、転倒リスクが増す。糖尿病がある人は、水虫のささいな傷から重篤な細菌感染症に至り、下肢切断となりかねない。爪白癬を「たかが水虫」と甘く見てはいけない。

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