コロナ禍がひとまず落ち着いたことで、今年の夏は久しぶりに旅行に出かけたという人も多いのではないでしょうか。近年、「旅行はさまざまな健康効果をもたらす」という研究結果がいくつも発表されていて、心臓の健康維持にとっても大きなプラスになります。
米国で実施された研究によると、「6年に1回しか旅行をしない女性」と「年に2回以上旅行をする女性」を比較すると、年に2回以上旅行をする女性の方が心臓疾患の発生リスクが大幅に低いという結果が出ました。
また、日本の研究でもさまざまな病気の予防につながることが分かっています。日本の研究施設が、「旅行前」「旅行中」「帰宅後」に、旅行者の血圧、ホルモン値、脳波などのデータを計測したところ、旅行者は、前日から幸福感や充実感が高まり、帰宅後2日目に最高値に達していました。これは「ピクニック効果」と呼ばれるもので、心臓にとって大敵となるストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を減らします。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」