話していたり動いたりした後、ふと、「あれ、今何をしようとしていたんだっけ?」と思ったことが、誰にでもあるのではないでしょうか。なぜ、急に思い出せなくなるのか--。それは脳の記憶と深い関わりがあります。
そもそも、脳の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」があります。記憶をつかさどることで有名な「海馬」という部位は、短期記憶を処理する部分になります。海馬のなかで短期記憶が整理され、重要な情報と判断されると、「大脳新皮質」に移行して長期記憶として定着します。
つまり、ささいな出来事であっても、長く記憶したい出来事であっても、ひとまず情報は海馬で処理されるようにできているわけです。「あれ、今何をしようとしていたんだっけ?」となってしまう原因は、短期記憶に関わる問題ですが、長期記憶も短期記憶も海馬の働きがポイントになるため、いかに脳に酸素をしっかりと送ることができるか。効率よく脳を働かせるには、脳の血流をよくすることが重要です。
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