慢性的な腰痛で悩んでいるなら…「痛み」の専門外来を受診する

有訴者率の高い症状トップは男女ともに「腰痛」

 一方、神経障害性疼痛は、さまざまな原因で痛みを伝える神経が異常に興奮し起こる。

「侵害受容性疼痛では非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)が効きますが、神経障害性疼痛では効きが悪いです。神経障害性疼痛には、ガバペンチノイド、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬などの薬を使い、それで効き目が弱ければ弱オピオイド鎮痛薬、それでもダメなら症例によっては強オピオイド鎮痛薬を限定的に使います。侵害受容性疼痛か神経障害性疼痛のどちらの要素が強いのか、スクリーニングツールや薬物への反応でみていきます」

■神経ブロック治療は効果の持続時間も重要

 神経ブロック治療も有効な治療法だ。硬膜外ブロック、神経根ブロック、交感神経ブロック、椎間関節ブロック……と種類は多々あり、どれを選択するかで効果が違う。さらに、どれくらいの時間、効果が持続するのかもポイントだ。

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