乳幼児の卵アレルギーの診断に役立つ「たまこな」って何? 乳幼児の食物アレルギー第1位

たまこな(本人提供)

 食物経口負荷試験は医療機関で医師の管理の下、アレルギーが疑われる場合に診断を確定させる、あるいはすでに確定していて安全に摂取できる量を測定するために実際に卵を摂取する検査法だ。

「これまで試験食は、病院によっては固ゆで卵、薄焼き卵を各自で持参するなど統一されてなく、検査結果が一定しないと問題視されていました。そこで、標準化された試験食の開発と普及が必要不可欠だとの考えから、アレルギー疾患の領域で世界的に有名な海老澤元宏医師と、卵を扱っている食品メーカーのキユーピー株式会社が長年共同研究を行っていたのです」

 食物経口負荷試験の試験食として今回製品化された「たまこな」は加熱全卵粉末で、「たまこな25(微量)」「たまこな250(少量)」「たまこな750(中等量)」の3段階に分けられている。市販もされているが、どれも医師の指示の下での使用が前提だ。乳幼児が食べやすいようにスイートポテト味やミックスフルーツ味などもあり、水やジュース、おかゆに混ぜて摂取する。

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