「年を取ったら、血圧は下げすぎるとかえって有害なのでは」と思う人もいるかもしれない。かつては医師の間でもその見方があった。
しかし、現在は否定されている。
「2015年実施のアメリカの大規模臨床試験『SPRINT研究』で、収縮期血圧(上の血圧)を140未満まで下げた群より、120未満に下げた群の方が年齢に限らず、脳卒中、心筋梗塞のリスクが低かった。この研究は米国の公的機関による研究で、製薬会社が関わっていない。非常に信頼度が高い」
脳卒中、心筋梗塞は言うまでもなく命に関わる重大病だ。自分は大丈夫と過信せず、しっかり対策を講じたい。