高齢者の正しいクスリとの付き合い方

インフルエンザの抗ウイルス薬は症状の持続を1~2日ほど短くする

予防の基本は「うがい」と「手洗い」(C)PIXTA

 インフルエンザはつらい症状を伴うため、できるだけ罹患したくないというのはすべての人の共通認識でしょう。ですから、予防が極めて重要です。予防の基本は「うがい」と「手洗い」です。こまめなうがいと手洗いはあらゆる感染のリスクを減らします。新型コロナウイルスの流行時には多くの人がうがいと手洗いを徹底していたため、インフルエンザに罹患する人も少なかったと予想されます。いま一度、うがいと手洗いをしっかり意識して、さまざまな感染症のリスクを減らしていきましょう。

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東敬一朗

東敬一朗

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

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