東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学における「冷え」「のぼせ」改善のセルフケアは?

天野陽介(提供写真)
寒熱の循環やバランスを整える腹式呼吸も効果的

 そんな陰陽の考え方に基づいた冷え・のぼせの改善および、なりにくい体をつくるセルフケアをご紹介します。

 まずは頭部の熱を下に下げる障害となる、肩のこり改善のつぼです。うなじ付近のくぼみである「風池」、両肩中央にある「肩井」、肩甲骨の内側にある「膏肓」などを気持ちよい程度に指圧してみてください。

 次に足を温め、体上部の熱を体下部に下げるつぼとして、両膝にある「足三里」、内くるぶしから指4本分上がった「三陰交」を。市販の台座灸を行うのもよいでしょう。

 体の上部の熱を下部に下げ、さらに寒熱の循環やバランスを整える力を強める働きのある腹式呼吸も効果的です。

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天野陽介

天野陽介

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

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