寒い日に掃除をするなら要注意は…前かがみにしゃがみ込む雑巾がけや庭の手入れ

掃除は心臓に大きな負担をかける動作が多い

「拭き掃除、炊事、洗車などで冷たい水に触れるだけでも、心臓には負担がかかります。さらに、水を入れた重いバケツを持って移動したり、濡れて重くなった洗濯物を洗濯かごで運んだり、布団の上げ下ろしをすることでも、血圧は急激に上昇します」

 心臓に不安があったり、リスクが高い人は、重いものを持ち上げる際は小分けにして作業したり、家族などに協力してもらったほうがいい。ほかにも、心臓に大きな負荷をかけないために、洗濯物を干した後にすぐに掃除機をかけるなど、いっぺんに連続して作業しないように注意したい。

「また、とりわけ危険なのが、床の拭き掃除や庭の手入れをする際などにとりがちな『前かがみにしゃがみこむ姿勢』です。前かがみの姿勢は心臓が圧迫されるうえ、呼吸もしづらくなって血圧の変化が強く表れます。心臓への負担が大きいことから、心臓病の患者が一番やってはいけない姿勢といわれているほどです。どうしてもしゃがみこんで作業をしなければいけない場合は、腰をかけられる台などを利用したうえで、長時間は続けないように意識しましょう」

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