老親のためにも知っておきたい「杖」の正しい選び方、使い方、歩き方

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「歩行のふらつきの是正だけが目的の場合はいきなり2動作歩行でも構いません。ただ、痛みがある場合は、まず3動作歩行で慣れてから2動作歩行に移行するのが良いでしょう」

 歩くときは不必要に身長が下がらないようにすること。膝や腰が伸びないまま歩くと体に負担がかかりその場所を痛めてしまう。

 T字杖は最大体重の6分の1程度を支える杖なので、杖に体重をかけすぎてはいけない。杖をついて歩くときは、脱水予防のため30分歩いたら休憩することが大切だという。

■階段などでの使い方

「上りは良い方の足で上り、後から杖と痛い方、弱い方の足がついていく形になります。一方、下りではその逆となります。杖と痛い方、弱い方の足が先に出て、良い方の足がついていく形となります。つまり、上るときも下りるときも1段進むごとに両足を揃えることになります」

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