長引くまぶたのピクピクは「顔面痙攣」の危険あり…生活に支障が出るケースも

長引くまぶたのピクピクは危険

「顔の筋肉は顔面神経により指令を受け動かされています。それが何らかの原因で顔面神経が脳幹から出た場所で血管に圧迫されると、神経に異常な刺激が加わり筋肉が勝手に動いてしまうのです。患者さんは40代以降の方が多く、加齢に伴う動脈硬化の進行やそれに伴う血管の蛇行が関係していると考えています」

■手術で根治できる

 顔面痙攣は放置しても命に関わる病気ではない。ただ、顔面の痙攣や表情の歪みから精神的ストレスが生じるケースも少なくないという。また片目が閉じると、運転や仕事など日常生活に支障を来す恐れがある。関東脳神経外科病院では患者の状況や希望に沿った治療方針を立てているという。

「痙攣は、緊張した際に出やすい特徴があるので、脳の興奮を抑えリラックスさせる働きを持つクロナゼパム(リボトリール)を処方しています。ただ、服薬治療は効果が限定的であり、顔面痙攣の進行は止められない。筋肉の収縮を抑えるボトックス注射も行いますが、根治するには手術が必要です」

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