現在の日本の医療体制では、病院は大きく「急性期」「回復期」「慢性期」に分けられています。病気やケガで手術などの治療を行うのが急性期病院、病状が落ち着いた段階で障害が残った場合にリハビリを行い、再発予防を確立するのが回復期病院、退院後の再発予防とケアを継続するのが慢性期病院です。
回復期病院はもちろん、急性期病院や慢性期病院・施設(本格的なリハビリが可能なのは老健=介護老人保健施設のみ)でも、リハビリは行われています。リハビリを含めた観点から、それぞれより良い施設を選ぶためのポイントを詳しくお話ししていきます。
まずは急性期病院です。言うまでもありませんが、急性期病院の役割は病気やケガの治療です。リハビリテーション科などでリハビリは行われていますが、あくまで“治療プラスアルファ”という位置づけになっているところがほとんどです。ただ近年は、主にがん治療の分野で、手術の結果をより良好にしたり、回復や退院をより早くするために、術前リハビリを強化する病院が出てきました。一方、最先端リハビリ治療を行っている急性期病院もあります。
正解のリハビリ、最善の介護