モニターを見るだけで認知症かどうかわかる 新検査システムが保険適用に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さらに、従来の検査にはない大きな特徴がある。MMSEも長谷川式も30点満点のテストで、1つの質問につき正解か不正解しかなく、30点満点の評価しかできないが、「ミレボ」は、連続的に視線の動きを追う。見ている場所、見ている時間、見る順番など得られる情報が多く、より高精度の評価ができるのだ。

「ミレボは、診断アプリではなく評価アプリ。被験者のその時々の認知機能を評価できます。最初の診断時だけでなく、治療開始後も認知機能のモニタリングに使えます」

 認知症は、早期に対策を講じることで認知機能低下を遅らせられる。ミレボで簡便に、かつ迅速に診断ができるようになる意味は大きい。

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