モニターを見るだけで認知症かどうかわかる 新検査システムが保険適用に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 例えば、ある図形が映し出される→「前に覚えた図形と同じ図形はどれですか? じっと見つめてください」という文字が映し出される→いくつかの図形が映し出される→被験者は、この中から同じ図形を見つけ出し、それを見る。

 健常者の場合、いくつかの図形の中から似ている部分、似ていない部分を見つめ、同じ図形を選び出し、注視する。しかし認知機能が低下している人では、似ている部分、似ていない部分を見つけられず、視線がランダムに画面上をさまよう。

「タブレット端末のカメラで、目の形態を画像処理で分析し、視線の向きを調べる。このアイトラッキングで出たデータを計測、定量化することで認知機能をスコア化するのです」

 検査時間は約3分と非常に短い。“見るだけ”なので、被験者が「質問の答えがわからない」などと恥ずかしい思いをしなくて済む。タブレット端末のチップが瞬時にスコア化するので、専門スタッフを確保する必要はなく、検査をする側の知識や経験に依存せず、客観的に評価できる。

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