寒い冬に指が白く変色したら「レイノー現象」を疑う

写真はイメージ

「原発性は30歳以下の女性に多く変色は両側に対称的に見られ、発症から時間とともに寛解します。一方、二次性では変色が非対称的に生じやすい特徴があります。二次性の原因疾患には膠原病が挙げられます。なかでも、皮膚や臓器が硬くなる強皮症(びまん皮膚硬化型全身性強皮症、限局皮膚硬化型全身性強皮症)が最も多く、混合性結合組織病や全身性エリテマトーデス、閉塞性動脈硬化症によっても引き起こされます。二次性の場合、指の虚血や壊疽を合併しやすく最悪のケースでは切断に至る可能性も高いので注意が必要です」

■寒冷刺激を避ける

 ある50代の女性は、レイノー現象の症状ですずひろクリニックを受診。二次性レイノー症候群の原因で最も多い強皮症と鑑別するために触診を行うと、皮膚の硬化は見られない。一見すると一次性と考えられたが、血液検査を行うと「抗セントロメア抗体」が陽性で、皮膚硬化が手指だけに見られる限局皮膚硬化型全身性強皮症の予備群と診断された。

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