急性期病院で病気やケガの手術、治療を受け、状態が落ち着いた段階で、障害が残っている場合は、少しリハビリが始まっていても、本格的なリハビリを受けるため「回復期病院」に転院することになります。これまでお話ししたように、患者さんに「もっと良くなりたい」「しっかり回復して社会復帰したい」といった意思がある場合、回復期病院でのリハビリがその後の人生を左右するくらい重要です。
脳卒中ならリハビリ病院を考えるでしょうが、脊椎の圧迫骨折や大腿骨近位部骨折の術後、人工関節術後では、治療した病院に数カ月いて、直接自宅退院することがあります。その際に、歩き方がおかしくなったり、痛みが残ったりして、自宅での生活の状態が低下して受診されるケースをよく経験します。軽症の方は短期間で回復して早期に自宅退院ができますので、骨折や術後も回復期リハビリと退院後の外来リハビリで納得できるまで回復することが大切です。
正解のリハビリ、最善の介護