経済評論家の山崎元さんの命を奪ったのは、食道がんでした。元日に65歳の人生に幕を下ろしたといいます。私は投資をしませんが、山崎さんの金融コラムは楽しく拝読していただけに残念でなりません。
そのコラムなどでがんのことも公表していて、2022年7月にのどの違和感をキッカケに受診を重ねた結果、ステージ3の食道がんが判明。抗がん剤治療を受けてから、手術で切除したそうですが、診断から1年半ほどでよくない転帰となってしまったようです。
亡くなる直前まで仕事をされていた姿は、とても痩せていました。どんながんであれ、進行すると痩せることがありますが、病気そのものの影響だけではなく、手術の影響もあると思います。
食道がんの手術は、外科手術の中でも特に大がかりで、食道のほとんどと胃の一部を切除して、さらにリンパ節を含む周辺組織も切除します。その上で胃を持ち上げ、食道の残った部分とつなげて食道の代用とするのです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵