「これから16回目の抗がん剤治療です」
今月11日、自らのブログにこう記したのは、女優の古村比呂さんです。医師に子宮頚がんの再発を告げられたそうで、改めて抗がん剤治療に臨むといいます。
読者の中には、16回に及ぶ闘病の長さに驚かれる人もいるかもしれません。しかし、子宮頚がんを組織で分けたとき、8割程度を占める扁平上皮がんは、比較的抗がん剤が効きやすいタイプです。再発や転移があってもうまく治療を続けて、古村さんのように前向きに生活されている方は決して珍しくありません。
進行や再発した子宮頚がんで使用される抗がん剤は研究が進み、複数の薬剤を組み合わせるのが主流になっています。一般にはタキサン系製剤とプラチナ系製剤を重ねる組み合わせで、「パクリタキセル+シスプラチン」や「パクリタキセル+カルボプラチン」などがよく知られます。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵