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鍼灸治療は健康保険が適用されるのか…満たすべき2つの条件

医師が鍼灸の治療に同意していることが条件の一つ

 鍼灸治療は2つの条件を満たした場合に健康保険が適用となります。

 条件の1つめは、対象となる疾病に該当すること。神経痛、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腰痛症、頚椎捻挫後遺症が、原則、健康保険の適用になります。

 もう1つは、医師による適切な治療手段がなく、医師が鍼灸の治療に同意していること。「医師による適切な治療手段がなく」というのは、医療機関を受診して治療を受けたが効果を得られなかった場合などを指します。患者さんからの申告だけではダメで、鍼灸の初回時には医師の文書による同意書を提出しなくてはなりません。さらに、医師の同意書は6カ月ごとに発行してもらわなければなりません。

 健康保険適用で鍼灸を受ける場合、次の点にも注意してください。

 まず、これから施術を受けようと思う治療院に健康保険の取り扱いをしているか、自ら電話などで問い合わせをする必要があります。取り扱いをしているようであれば、治療院からどのように手続きをすればいいのかを聞いてください。

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西野祐介

西野祐介

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。はり師・きゅう師・柔道整復師。

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