一生見える目をつくる

近視治療「オルソケラトロジー」…1週間で半数が視力1.0へ

写真はイメージ

 オルソケラトロジーは近視の進行予防が期待できるため、選択されることが多い治療法。寝ている間に特殊なコンタクトレンズを入れて、朝起きたら外す。そうすると日中は裸眼で過ごすことができる視力となります。軽度から中等度の近視の方に有効です。

 夜眠っている間に装用するレンズは、患者さまそれぞれの角膜形状や近視度数に合わせてカーブを施した特殊なコンタクトレンズとなります。そのレンズを装用してから眠ると、睡眠中に角膜の形状が変化して近視を矯正。朝起きたらレンズを外す。レンズを外しても角膜の形状の変化はすぐには戻らずに、10時間くらいは保たれているので、日中はコンタクトレンズやメガネなしで生活ができるようになります。

 装用時間は最低でも6時間は必要。正しい装用方法を守れば、個人差はありますが、ほとんどの方が開始から1週間程度で効果を実感できます。装用開始後1週間までに半数以上の方が裸眼視力1.0以上に矯正され、さらに開始から1カ月後になると7割以上の方が1.0以上に矯正されています。

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荒井宏幸

荒井宏幸

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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