寒暖差が大きい季節の疲労と不調は正しい「入浴」で解消したい

寒暖差疲労は正しい入浴で解消(C)iStock

 そのために効果的なのが「入浴」だ。湯船につかって体を温めると、手や足の末梢血管をはじめ全身の血管が拡張して血行が促され、自律神経の負担が軽減される。さらに、体内の疲労物質や老廃物が流れやすくなるうえ、精神的なストレスを軽減するリラックス効果も疲労回復につながる。

「自律神経にとっては、血流を安定させることが一番大変な仕事です。ですから、入浴で血行を良くすると疲労回復効果があるのです。しかし、43度以上の熱い湯に肩までつかると、体温、心拍、血圧が大きく変動するので、自律神経に大きな負担がかかって逆効果です。自律神経の負荷をなるべく少なくするには、お湯の温度は38~40度が理想です」

 また、長時間湯船に入っていると、血圧が大きく変動して自律神経に負荷がかかる。つかるのは、肩までなら38~40度のお湯に5分程度にする。入浴の目的は血行を良くして疲労を回復することで、そのためにはこの時間で十分だという。

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