一生見える目をつくる

【ものもらい】市販の点眼薬では治らない種類がある

まつ毛エクステやまつ毛パーマが原因になることも

 また、まつ毛パーマやまつ毛エクステがものもらいを引き起こすケースも。消毒や感染予防が不適切だと、まつ毛の毛根に炎症を起こします。そして、パーマやエクステを維持しようとして、目の周りを洗わなかったり、清潔にしなかったことで感染を招くのです。

 患者さんの自覚症状としては「まぶたが赤く腫れる」「まばたきをしたときや触ったときにまぶたに痛みがある」「まぶたの結膜に膿や充血が見られる」「目ヤニが増える」「かゆみがある」などがあります。

 麦粒腫には2種類あり、汗腺やまつ毛の毛根に感染が生じたものは「外麦粒腫」、マイボーム腺に感染が生じたものは「内麦粒腫」と呼びます。

 麦粒腫は数日間で自然に治ることも多いです。しかし「まぶたの裏がゴロゴロするな」「押すと痛いな」などの違和感があれば、早めに眼科医の診察を受けることをおすすめします。

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荒井宏幸

荒井宏幸

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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