軽症のうちは抗生物質が入った点眼薬や目の軟膏、飲み薬で治療できますが、炎症がひどくなってしまうと、患部に針を刺して膿を出したり切開しなければならなかったりと、痛みを伴う治療が必要になるからです。今までは自然に治っていた人も、不規則な生活を続けることで悪化してしまうケースもあります。
「市販の点眼薬では治りませんか?」とよく質問されます。絶対にダメとは言わないものの、前述のように、ものもらいには麦粒腫と霰粒腫(次回紹介)があり、どちらに該当するかは調べないとわかりません。そして、麦粒腫には点眼薬よりも飲み薬の方が有効なことも多いのです。
一方、霰粒腫であった場合には点眼薬では治りません。ですから、「ものもらいかな」と思ったら眼科に。なお「ものもらいは、うつりますか」「ものもらいの人と同じタオルを使わない方がいいですか」という質問も多くありますが、人から人に感染することはありません。
一生見える目をつくる