一生見える目をつくる

レーシック手術は「5分で済みます」に要注意…そんなに早く終わるはずがない

写真はイメージ

 患者さんの術後の目のためには、丁寧すぎるぐらいでちょうどいい。患者さんにとっては、一生に一度の手術ですし、手術のあとはその目でずっと生活していくのですから。私はそう考えています。

 よく聞かれるのが「手術前には、眼球に麻酔の注射を打つんですか」というもの。答えはノーです。

 レーシックや白内障治療で眼内レンズを入れる際もそうですが、手術の際の麻酔は点眼薬です。手術中の患者さんは意識もありますし、私たち医師や看護師の声も聞こえます。 

 手術中に痛みを感じることはなく、唯一患者さんに頑張っていただくのは頭を動かさないようにしてもらうことぐらいでしょうか。あまり緊張しすぎず、我々に任せてリラックスしていただくのが一番です。

 手術中の緊張がとても強い患者さんには「今日の夜ご飯はなにを食べようか、とかをボーッと考えてみてください」とお話しすることもあるくらいです。

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荒井宏幸

荒井宏幸

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

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