トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能

尿糖試験紙でチェック

 ある50代男性は昨年春先に妙に喉の渇きを感じたという。とくに起床後に口腔内が乾き、口臭もひどく、疲労感があった。この男性は花粉症があるため、「口が乾くのは鼻が詰まって口呼吸するからだろう。疲れは寝不足のせい」と思い込んでいたという。

「しかし、この男性は、正真正銘の糖尿病でした。本人に自覚が乏しかったのですが、“牛飲馬食”との表現がピッタリくるほどの食べっぷりで、体重も急激に増えたようです。本人は周囲に『これだけ食べられるのは元気な証拠』などと言っていたそうです。『秋に風邪をひいて病院で診てもらった際、ついでに血糖値を調べてもらったが問題なかった』と言い、糖尿病を疑いつつも、かたくなに自分は糖尿病ではない、と思い込もうとしていたようです」

 では、血糖が高い人、その疑いがある人などが血糖値に関して疑いをもったらどうすればいいのか?

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