トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能

尿糖試験紙でチェック

 一番いいのは病院で血糖値を調べてもらうことだが、自覚症状が軽微な人に病院で検査を受けろ、というのは難しい。簡単な検査でも病院によっては半日、1日がかりになるうえ費用もかかる。薬局などで自己血糖測定器を購入する手もあるが、これも安くはない。そもそも血を見るのも嫌だという人は測る気にもならない。血糖値が気になり、その値を知りたくても二の足を踏む人がいるのは無理もない。

■条件によって濃度が変わる点に注意

 ならば、血糖でなく尿糖を調べてはどうか?

「尿とは血液が腎臓でろ過された際に水分とともに体外に排出された不純物です。腎臓が老廃物や毒素を体外に排出するときには、必要なものは再吸収して体内にとどめておくため、健康な人の尿には血液やタンパク質、糖質が含まれることはありません。ただし、血糖が増えすぎれば、腎臓で再吸収しきれない糖分が尿中に排出されます。それが尿糖で、血糖値が160~180㎎/デシリットルを超えると、再吸収されなかった糖分が尿中に漏れ出します」

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