医者も知らない医学の新常識

有酸素運動、筋トレ、ストレッチ…健康のために最も良い運動は?

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 運動が健康に良いことは、多くの科学的研究によって実証されている事実です。年齢や体力などに合わせて、無理なく運動する習慣を持つことは、多くの慢性の病気の予防や、健康長寿に繋がると考えられています。

 それでは、どのような運動をすることが、最も健康のためには良いのでしょうか?

 運動には、有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングという3種類があります。有酸素運動というのは、ジョギングなどをある程度の時間継続して行うような運動で、これにより脂肪が燃焼してエネルギーに代わると考えられています。一方、筋トレは無酸素運動と呼ばれ、筋肉に強い負荷を掛けることで、筋肉に蓄えられた糖質を無酸素的に利用し、エネルギーに変える運動です。

 有酸素運動も筋トレも、それぞれ健康効果が確認されていますが、ストレッチングの効果については、これまであまり研究されていませんでした。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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