今さら聞けない 「睡眠時無呼吸症候群」知っておきたいこと

「今回のように、交通事故のリスクが非常に高くなる。ある実験では、飲酒で酩酊(めいてい)状態の人より重症の睡眠時無呼吸症候群の人の方が、車のハンドル操作ミスが多かったそうです。高血圧、心臓病、糖尿病、脳卒中などの生活習慣病を合併しやすいのも問題点。重症患者の4割が、これらの合併症で9年後に亡くなっているという報告もあります」

■どういう検査?

 確実に調べるには、睡眠時無呼吸症候群を数多く診ている医療機関で、睡眠中の脳波や呼吸などを測定する睡眠ポリソムノグラフィー検査を受けるべきだ。

「血中酸素濃度などで調べる簡易検査は、専門医が診れば睡眠時無呼吸症候群かどうかが分かる場合もありますが、それでも絶対ではありません。ましてや、睡眠を専門としない医師が診た場合、問題なしや要経過観察という判断が正しいかどうかは疑問です」

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