ストップ“お漏らし” 「過敏性腸症候群」による下痢は治る!

(C)日刊ゲンダイ

 IBSの下痢型には、非常に効く薬がある。「イリボー」だ。
「飲み始めるとそれほど間をおかず、効果が実感できる薬です。ただし、効き過ぎて便秘になったり、膨満感が強くなる人もいます。通常は5マイクログラム服用しますが、効き目が強いようなら、半分の2.5マイクログラムにしたり、2日に1回服用するなど、摂取量を減らすように患者さんに指導します。また、イリボーの承認が下りているのは男性だけ。女性は効果がはっきりと認められておらず、適用になっていません」

 冒頭のAさんも、イリボーで突然便意に襲われることがピタッとなくなった。しかし、松生院長の指摘どおり、膨満感が出るようになった。そこで、電車や車で長時間移動する時や、旅行など、すぐにトイレに行けなさそうな場合にのみ、服用するようにした。「オレは大丈夫」という自信から、次第に薬なしでもOKになった。

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