患者に聞け

【慢性心筋梗塞】 毎日何種類も薬を飲み、定期健診を続けるも4度目のカテーテル治療

写真はイメージ (C)日刊ゲンダイ

 それから3年ほどして再び、同じ症状が出た時、神奈川県内の民間病院に入院した。心臓カテーテルの治療件数の多さで知られる病院である。

 血圧、血液検査に始まり、カテーテル(冠状動脈造影)検査、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像装置)検査など10種類以上受けた後、「バルーン療法」を受けた。

 脚の付け根にある血管から、カテーテルの先端についたバルーン(風船)を差し込み、血栓で狭くなっている冠動脈を膨らます療法だ。血管を正常に広げた後、バルーンをしぼませて外に取り出す。

「治療中の痛みはないのですが、数カ月も経つと、再び血管が狭くなるそうなんです。その後、2カ月に1回、定期検診を受けておりましたが、3度目の入院で動脈の内側に、やはり脚の付け根から『ステントグラフト』を入れる手術を行いました」

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