“臭い玉”として話題 その口臭は「膿栓」が原因かもしれない

喉の奥にたまる“白い塊”が…(C)日刊ゲンダイ

■自力で取ろうとするのは危険

 しかし、膿栓には強い悪臭があり、口臭の一因になる。下水の臭いという人もいれば、大便や足の爪あかに例える人もいるほどだ。だいたい3~6ミリ程度だが、中には1センチを超える大きさに“成長”するケースもある。

 そのため、自分で除去しようと扁桃のくぼみにたまっている膿栓を綿棒や耳かきで押し出したり、かき出している人も少なくない。ネット上でも「臭い玉(膿栓)の取り方」についてさまざまな方法が紹介されているが、うかつに試すと危ない。

「耳かきなどで無理に膿栓を取り出そうとすると、扁桃を傷つけて炎症を引き起こす可能性もあるので危険です。耳かきが折れて破片が刺さったり、のみ込んでしまうと、緊急手術が必要になるケースもある。気になる人は耳鼻科で取り除いてもらうことをオススメします。空気を吹き付けて飛ばす、水で洗浄する、吸引する、ピンセットで取り除くなど方法はさまざまですが、いずれも簡単な処置で済みます。当クリニックにも、1週間に1人ぐらいのペースで膿栓を取ってほしいという患者さんがやって来ます」

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