一口食べておいしいと思うような外食メニューは、極力避ける。「濃い味=おいしい」だからだ。味覚は習慣。最初は「味がしない」と思う薄味でも、習慣化すれば、その味が「普通」になる。減塩では、無意識の行動を見直すといい。焼き魚や漬物に条件反射で醤油をかける、冷ややっこにたっぷり醤油をかける、など。
体重を意識するのも大事。坂本医師は、自身の経験も踏まえ、目立つ位置に体重計を置くことを提案している。
「風呂場へ続くルートに体重計を置く。自然と体重計に乗ろうと思うようになります」
適度な運動は、自分を奮い立たせなくてもできるものを選ぶ。
「これも私の経験ですが、腹筋を刺激するトレーニング機器は、箱を開けて腹に装着するのが面倒で続かなかった。とにかく、面倒に思うようなことは続かないのです」
糖質制限をはじめ、さまざまな生活習慣病対策が、ちまたにあふれているが、継続できなければ意味がないどころか、かえって害になりかねない。
それをしっかり自覚して、遠回りでも確実にできる方法を探ることが重要だ。