重要項目は6つ がん予防は「リスク」の正確な数値を知るべし

5つの生活習慣を実践すればリスクは4割減(C)日刊ゲンダイ

■食事

 もっとも注意すべきは塩分過多。胃がんリスクはほぼ確実。高塩分のものを頻繁に食べる男性の胃がん発症率は、ほとんど食べない男性に比べ、「週1~2回」で1.58倍、「週3~4回」で2.18倍、「ほとんど毎日」は2.44倍も高い。

「漬物、魚卵、塩辛など塩分濃度が濃い食品は、胃の粘膜を保護している粘液を破壊して炎症を引き起こし、細胞を傷つけます。食塩の国際的な推奨摂取量は1日5グラムですが、日本では8グラム前後に設定されています」

 野菜・果物の不足もリスクを高める。推奨摂取量は1日に野菜と果物合わせて400グラム。また、熱い飲食物は食道がんのリスクを上昇させることがほぼ確実となっている。

「食道の粘膜が傷つけられます。口に入れた時にヤケドするぐらいの熱さのものは要注意です」

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