定期的に職場や自治体の健康診断を受けているという人も多いでしょう。ただ、心臓病を早期発見するには、それだけで十分とはいえません。
生まれつき心臓にトラブルを抱えている先天性心疾患では、特徴的な心雑音を有することが多いため、健診でも発見されやすいといえます。しかし、大人になってから発症する後天性の心臓病の多くは、もっと踏み込んだ検査をしないと早期発見できないのが現状です。とりわけ、早期の弁膜症、糖尿病による冠動脈疾患の多くは、病気が進行して症状が強くなるまでなかなか発見できません。
そこで、有効なのが「心臓ドック」です。一般的な健康診断では、心臓病に関わる検査は心電図や胸部レントゲンぐらいしか行われませんが、心臓ドックでは、もっと専門的な検査を受けることができます。「心臓画像診断」(心臓CT、心臓MRI)、「心臓超音波検査」(心エコー)、「BNP検査」を含む血液検査の3つを受けておけば、病気かどうか、治療が必要かどうかをまず間違いなく判断できるでしょう。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」