愉快な“病人”たち

漫画家・やくみつるさん(56) 痛風・尿路結石

やくみつる氏(C)日刊ゲンダイ

 痛風の発作は、後にも先にも1回だけ経験があります。今から二十数年前の30代前半でした。ある朝、起きたら甲から足の全体がパンパンに腫れ上がっていた。それ以前も時々、足の親指がシクシクするなぁとは思っていたんですが、当時は「痛風」という概念すら頭になかったので、それが痛風なるものの症状だとも思わなかった。

 足がパンパンに腫れた状態になって初めて医者に行き、血液検査で尿酸値が高い、痛風だと言われて、「あ~、これが痛風というものの症状なのか」とその存在を知ったわけです。その後は薬を飲み続け、今は尿酸値も正常値を保っています。 一般的に痛風の痛みは耐えられないといわれますが、自分はその数年前に尿管結石を発症するという経験をしていたので、それに比べたら、痛風の痛みは500分の1程度にしか感じられませんでした。

 尿管結石の時は、本当に腹がちぎれるんじゃないかというくらい痛かった。体を二つに折り曲げた状態で「いてぇ~」という声さえ上げられない。尋常でない痛さなんです。

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