「二日酔いの朝はシジミ汁に限る」という人も多いのではないだろうか。
日本有数のシジミの産地として知られる青森県の十三湖の漁師たちは、ちょっと変わった食べ方をしている。それが“焼きシジミ”だ。
まず、シジミの砂出しをする。次に軽く水洗いした後、魚用のグリルにのせて焼く。シジミの口が開いたら、醤油などで味付けして出来上がり。七輪で焼くのもお勧めだ。
数年前、十三湖を訪れたとき、地元の会社員の森和明さんから焼きシジミのことを教わった。
「十三湖のシジミは粒が大きく、食べ応えがあります。寒さが厳しいところで育ったせいか、うま味も凝縮されていて、たまりません」
シジミは栄養価も高く、特に肝臓によい食材として認知度が高い。オルニチンやタウリンを豊富に含むからだ。
オルニチンは肝臓で有害物質のアンモニアが解毒されるのを助けたり、アルコール摂取による疲労感を抑制したりしてくれる。
真似したい伝承療法