愉快な“病人”たち

元俳優 山本陽一さん(45) 劇症心筋炎 ㊤

山本陽一さん(C)日刊ゲンダイ

 心筋梗塞に似ていて、働き盛りの30代から40代の突然死の原因の20%を占めるともいわれています。風邪や肺炎に似ているので、病院に行っても見分けられる医師が少ないのだそうです。

 ただ、僕は劇症心筋炎だなんて知りませんから、「うちでは手に負えません」と、何の説明もせずに北里大学病院に転送と言われた時は、かなりムッとしました。でも、その対応のおかげで僕は命を落とさずに済んだのです。

 妻と市民病院の医師が同行して、救急車で北里大学病院に搬送されました。「ドラマみたいだね~、カッコよくない?」「ね、ね、これで死んだら泣いちゃう?」なんて救急車に乗っている時はまだ妻に話しかける余裕がありました。でも、医師も妻も笑ってくれない。

 搬送先に到着するとICUに入れられ、太ももや首にセンサーをつけられ、手には点滴の針を刺され、あっという間に管だらけ。酸素マスクをしても、とにかく息苦しくて、喉が渇く。 

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