音量も大切です。健診では、まず20~40デシベルと、小声の会話レベルの音量で流します。それで聞こえれば、問題なし。聞こえなければ、音量を上げていくわけです。40~54デシベルで日常会話に支障が出てくるレベルとされています。「青春18きっぷ」のご老人たちは、おそらく40~50デシベル程度、お互いの会話が少し聞き取りにくいレベルと思われます。ちなみに70デシベル以上を要すると聴覚障害者の仲間入り(6級)です。そして両耳が100デシベルでも聞こえないと、全聾と判定され、障害者2級に認定されるのです。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)
医療用語基礎知識