医療用語基礎知識

【聴力検査】50歳頃から高音が、次第に低音が聞こえなくなる

 音量も大切です。健診では、まず20~40デシベルと、小声の会話レベルの音量で流します。それで聞こえれば、問題なし。聞こえなければ、音量を上げていくわけです。40~54デシベルで日常会話に支障が出てくるレベルとされています。「青春18きっぷ」のご老人たちは、おそらく40~50デシベル程度、お互いの会話が少し聞き取りにくいレベルと思われます。ちなみに70デシベル以上を要すると聴覚障害者の仲間入り(6級)です。そして両耳が100デシベルでも聞こえないと、全聾と判定され、障害者2級に認定されるのです。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)

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やなぎひさし

やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。