耳鼻科の病気

鼻クソの正しいほじり方

 みなさん、鼻クソの正体がゴミの塊だということをご存じですか。空気にはさまざまなゴミが含まれていて、体の中に入らないようなさまざまな工夫がなされています。

 そのひとつが鼻毛であり、ネバネバした鼻の中の粘膜です。大きなゴミは鼻毛がからめ取り、それより小さいゴミは粘膜がとらえます。鼻クソはその塊なのです。

 では、鼻クソがたまりやすいのはどんな人なのでしょうか。鼻が大きく、穴がでかい人? いえいえ、違います。実は鼻の穴が小さく、鼻筋が細い人の方が鼻クソがたまりやすいともいわれています。鼻の通りが悪く、詰まりやすいからです。ですから、きれいなモデルさんや女優さんの中でも鼻筋の細い人は鼻クソがたまっていることがあるというわけです。

 もちろん、鼻の内部が曲がっている人も鼻クソがたまりやすい。何も、鼻を殴られるボクサーなど特殊な人に限ったことではありません。人は誰でも成長するにつれて鼻が曲がっていくものです。その曲がりがひどい場合は一般の人でも鼻クソがたまります。しかも、取りづらい。場合によっては手術をお勧めするケースもあります。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。