薬に頼らないこころの健康法Q&A

サービス残業している人は受けられない!?

井原裕 独協医科大学越谷病院こころの診療科教授(C)日刊ゲンダイ


 29歳男性です。4年前に転職し、運送会社の事務職員として働いています。仕事量が能力を超えていて、このところ倦怠感が強く、仕事の集中力が低下していると感じます。営業所には所長より早く帰ってはいけない雰囲気があって、皆、残業しています。私の場合、平日は22時ごろに退社し、23時前に帰宅。就寝は常に0時を過ぎます。朝は6時前に起きないと間に合いません。月に30時間分は残業代が出ますが、それ以上は出ません。ストレスチェック制度がスタートすれば、高ストレス状態と判断されると思います。医師面接の勧奨があれば応じるつもりですが、チェックしてもらうと本当にストレスは減るのでしょうか?


 ストレスチェック制度によって、あなたのような疲れ切った労働者が救われる可能性はあります。ただし、御社に「所長より早く帰ってはいけない雰囲気」や、「月に30時間分しか残業代が出ない」等の“文化”があるようですから、若干気がかりです。

1 / 3 ページ

井原裕

東北大学医学部卒。自治医科大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学大学院博士号取得。順天堂大学医学部准教授を経て、08年より現職。専門は精神療法学、精神病理学、司法精神医学など。「生活習慣病としてのうつ病」「思春期の精神科面接ライブ こころの診療室から」「うつの8割に薬は無意味」など著書多数。