独白 愉快な“病人”たち

司会者 みのもんたさん (70) 脊柱管狭窄症 ㊦

(C)日刊ゲンダイ

 入院中に学んだことといえばiPadの使い方。図面も十分見ることができるし、経営者として必要な判断は十分できる。必要に駆られて、インターネットの便利さを体感しました。

 ヘルニアで手術をしても回復しない人、何回も手術をして苦しんでいる人が周りにもたくさんいますよ。僕も3人目の医師の診断でわかったぐらいだから、実はヘルニアではないのにヘルニアの手術を受けている可能性も結構あるんじゃないかな。

 それだけに、症状を聞いて交通整理をしてくれる総合診療科のような存在がこれからは必要だと思いますね。この病気の交通整理は僕の体調保全に有利に働いています。その証拠に今まで大病したことがないからね。

 手術を経て何か注意しようとは思いませんでした。何でも女房の言う通りにすればよかったから。でも、女房が亡くなってから健康管理を自分でしなきゃいけないことに気づいた。朝は家、昼は弁当と女房の作ってくれたものしか食べていなかったからね。

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