「笑点のあの場所をだれかに取られるんじゃないか」という不安とも戦いながら、治療を続けたところ、声が戻り、診断から3カ月後の9月27日、「笑点」に復帰しています。
木久扇さんは胃がんの経験もあり、検診は毎年受けています。それを踏まえると、喉頭がんが見逃されたと思われるかもしれませんが、喉頭がんの頻度はがん全体の0.6%程度と少なく、一般的な検診には、喉頭がんを見つけるための検査が含まれていません。
だからこそ、木久扇さんのように自覚症状を見逃さず受診することが大切なのです。声が出にくい、かすれるというときは、すぐ耳鼻咽喉科を受診してください。明暗が分かれた2人の姿は、読者の皆さんの教訓になるはずです。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁