漢方達人をめざせ!

商談になるとせき込むのはストレスが原因かもしれない

(C)日刊ゲンダイ

 Kさんに説明し、肺の機能を高める半夏厚朴湯をおすすめしました。これでまずはつらい状態を改善し、あとはうまくストレス発散に努める。「自分がストレスを感じている」と知っているだけでも、ずいぶん違います。

 Kさんの場合、仕事のことばかり考えてカリカリしがちなのを回避するため、夜は好きな本を読んだり音楽を聴いたりしてリラックスするように努めました。

 また、夜遅くまで残業していたのをやめ、朝早く出社して仕事をするようにしたそうです。「その方がストレスが減るような気がします」とのこと。実際、2週間もしないうちに、せきが治まりました。

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久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。